毎日の生活の中で、安心して飲み続け、心も体も癒される
無農薬・自然栽培の「ゆっくりと茶リレーエッセイ」を連載しています。


 わたしが今一番好きな時間は、健一自然農園のお茶を煮出しているとき。
部屋中がとてもいい香りで満たされていく。

その香りをかいでいると、不思議とふにゃ〜と顔がゆるんでいく。
いい香りって流れるように染み込んで、カラダが本能的に「好き」って反応をしめすみたい。
スーっとしてほのかに甘い。

アロマテラピーも好きで、たまに気持ちをゆったりさせたいとき精油を垂らしてみたりする。
花や葉、木部、果皮、樹皮、根、種子などの自然植物の芳香だからカラダは受け入れやすいけれど、
香り成分が凝縮されているせいかほのかに勢いが強い感じがする。

時にはこの濃度が必要な場面もあるのだけれど、
このお茶っ葉をたくときの香りには余分な勢いが全くない。

ずっと前から知っているような懐かしい匂い。
いつでもしっくりくるので、日本の風土にあったより自然なアロマテラピーなんだと思う。

健一自然農園のお茶との出会いは、友人からのプレゼントだった。
紅茶好きということもあって「和紅茶」をセレクトしてくれた。
わたしにはもともとあるハンディスーツの関係で、身体を健康に保つ力が少なかったり、
めぐりが鈍かったりする。
とりわけ呼吸機能が弱いので、冬場は長いあいだ体調を崩すことが多い。
そのとてもパワーが弱まっている時に、はじめて紅茶をいただいた。
必要以上の刺激がない、とても穏やかな味わいだった。

「ハァ〜、落ちつく飲み心地だなあ」とほっこりした。
それからなぜかご縁があって、SHOPで同じお茶が売られているのを見つけ、
元気になってほしいなと感じる人にこっそり贈ったりしていた。

そのうち労働センターでも取り扱いされるようになり、
もっと身近にお茶の話がでるようになった。

そのつながりで健一さんのお茶のファンはだんだんと広がっているけれど、
おもしろいのは、真っ先に「おいしい!」と反応するのはこどもたちというコト。

アンパンマン作者のやなせたかしさんが「本当に良いものはこどもが一番わかっている」
と言っていたけれど、本当にそうかもしれない。

小学生の友だちは、ほうじ茶を飲んで「ヤバいくらい美味しいな」と言ってスッカリはまっている。
彼女の言葉をきいて、このお茶が生み出されるプロセスは合っているんだなとあらためて感じた。

手間をかけて愛でた自然からの贈り物は、
きっとまだ自然に近いこどもたちが一番に受け取れるんだろう。

これからもわたしの暮らしの中には健一さんのお茶があって、大切に思う人にお茶を淹れたり、
その時々でお茶を贈ったりしていくのだろう。

それはとてもあたたかな光景で、ふわっとしたしあわせに包まれている。

今井 雅子
今井 雅子 プロフィール

生後6か月のころからずっと箕面市に住んでいる。
飲んでもくもくパワーをもらってから健一さんのお茶が大好き。
労働センターの通信や古本市や春の大バザーが大好き。

SMA(脊髄性筋委縮症)という不思議なハンディスーツを着て生まれ、
生活のいろんなシーンで介助が必要。
介助者とのなんちゃって一人暮らしを始めてから13年目になる。

大地から生まれるエネルギーを最大限に活かして
薪火焙煎のお茶の力

健一自然農園 代表 伊川健一


ここは奈良県、大和高原山添村の湖畔の茶工場。
高い空から降りてくるチラつく雪と一緒に冬が深まって行く頃。
カッサラカッサラーと、あたりに響き渡る心地よい釜炒りの音、
そしてなんとも言えない薪の燃える香り。

懐かしさのなかに暖かさを滲ませて、
健一自然農園の三年番茶作りは始まってゆきます。

隣の工場では、福祉作業所のみんなと健一自然農園の加工担当者が
せっせと原料をこしらえてゆきます。

茶畑で三〜四年以上生育した茶樹は一〜二メートルに伸びており、
まるでその姿は、龍のごとく生き生きと大地のエネルギーを表現しているかのように
アーティスティックです。一本一本その龍にからんだ自然の蜘蛛の巣や、
種の殻を一個一個手で取り除きます。

そして年代物のチッパーに投入され切断、そして選別機を通ると
約一センチ角になった茎と葉に別れて出てきます。
裁断しきれなかった部位を目視によって選別し、次なる焙じ用の工程へ。

焙じ工程の茶工場では火と会話しながら、茶師が悠久の時間の中で
一釜一釜丁寧に炒りあげてゆきます。薪には、ナラやクヌギを八割、
最後の火力のアップ用にスギやヒノキの薪を使います。

炒り上がる瞬間はドラマチックです!モウモウと煙を上げながら、
少しマットなチョコレート色の三年番茶が釜から一気に出てきます。

なんともこの姿が可愛らしいのです

茶師が語ります。

『灯油や石油由来の燃料は、今までおおよそは悲しみの連鎖の現場から生まれ、
多くのエネルギーを使い、時にはタンカーの座礁による大量の海洋汚染という
リスクを背負いながら運ばれてきます。燃やすほどに二酸化炭素を出してゆきます。
そんな炎は青く、炎の中でも陰性であると言えるのではないでしょうか?

それに比べ、この大地から生まれるエネルギーは切ることで森は健康になってゆき、
木がまた育つことで二酸化炭素は逆に吸収され、
やがては動物たちとの共生も夢見て作業できる燃料であり、そして炎は赤く、陽性である。』と。

福祉的視点、環境的な視点から見ましてもこのお茶は、
非常に素晴らしいポテンシャルを持っていると言えます。

話題は変わりますが、現代を生きる人々の健康上の大きな悩みの一つは《冷え》であります。
体温が一度下がることで免疫力が三七%下がるとされており、
体内の酵素の働きも五〇%下がるとされています。

例えばガン細胞も三五度あたりを好むということで、生活習慣病含めあらゆる健康の為に、
今よりも基礎体温を上げることは非常に重要と言えます。

また、夏場でも強烈なエアコンの下働いている女性は、肩のこりや、
首の詰まりを感じ始める人も少なくないと思います。

そこからイライラが始まって行き、不眠がちになります、やがて辛くて睡眠薬を飲み始める。
それが常習化することで軽い鬱症状を併発し始めてゆくという
悪のスパイラルがそこには口をパックリと開け待ち構えていたりします。

そんな時に自販機で買ってきた甘いペットボトルの紅茶なんかを飲んでいると、
暖かい液体が体に入ってきた時は温もりますが、
ペットボトル飲料の中の白砂糖や残留農薬混入の否めない茶葉は、逆に体を冷やし始めるでしょう。

三年番茶はこの恐ろしいスパイラルに立ち向かえるための、
陽のエネルギーを養ってくれる、本当に現代を生きる人々に、
特に出産を控えた女性に、是非とも届けてゆきたいお茶であります。

健一自然農園とこのお茶との出会いはそう、四年前に遡ります。
本当にありがたいご縁を、いつも応援してくださっている地元の企業さんからいただきました。
以前から心のどこかで作りたいと願っていた事が現実化したのです。

最後に重要な事をシェアしたいと思います。
この時代の楽しみ方として、自らを見つめつつ、
いかにこの自分の生命を有意義に活用するかという事が本当に大切になってきていると感じます。

増え続ける人口、破壊し続けられてゆく環境、歪められる民意、
事実を知るたびに失望と混沌がやってくるような時代です。

しかし、一方目覚ましい科学技術の発展で我々は瞬時に情報を
地球の裏側まで共有できるようになり、行き来も大変楽に行う事ができます。
望みが純粋で強ければ、叶う速度が速くなっていると言えます。

善も悪も、喜びも悲しみも、地球まるごとで捉えた上で、
その人にしかできない役割に気づき実行してゆく事で、
きっとそこに光は射してくると思う今日この頃。

振り返れば、一五年前のあの日、ジャングルのように荒れた茶園が
何か僕に語りかけてくれたその声は、今小さくも確かなうねりになり始めています。

健一自然農園と豊能障害者労働センターの皆様との出会いは、
豊かで平和な人間の生き方をいかに実現するかという飽くなき探求につながると感じています。

是非この『自然茶』を『耕心茶』を多くの方に届ける事で、人々の暮らしと心を少しずつ温めて行き、
やがてはそのお一方お一方が本来持っておられる素晴らしいお力を発揮され、
みんなが笑って健康に暮らせる社会の実現に大きな働きをしてくれると確信いたします。

ますます繋がり共に歩めたら幸いです。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

◆伊川健一(いかわけんいち)

一九八一年奈良県大和郡山市生まれ。
一五歳で自然農法を軸に生きることを決意し、一九歳で新規就農し、
健一自然農園を開園。

現在、奈良の大和高原で愉快な仲間と五ヘクタールの自然農園を営み自然茶を全国に届ける。

去る8月26日、「ゆっくりと茶」を栽培していただいている
健一自然農園の代表・伊川健一さんを箕面にお招きし、
お茶のお話を聞かせていただきました。

伊川さんは、19歳で土との出会いがあり、
たまたま借りた「耕作放棄地」にお茶が生えていたということが農園の始まりだったといいます。

伊川さんの「出会った人を大事にしていると次の出会いが生まれる」というこころと、
「農業=アイディア、まじめだけでなく感性が大事。」という柔軟なセンスが
地域の高齢者、ボランティアの方、障害者団体など多くの人を巻き込んで
お茶事業を広げてこられた原動力になっていると感じました。

当日は、約30名の方がご参加くださり、
第2部では、健一自然農園のお茶と、豊能障害者労働センターで販売するお菓子でほっこりしながら
意見交換し、とても有意義なひとときとなりました。

以下、参加していただいた方の感想です。

■いいお話をありがとうございました。
一本のお茶の木から、いろいろな種類のお茶がつくれるんですネ!!おもしろい!
今日からもっと興味を持ってお茶を飲めます。一杯のお茶を大切に味わい楽しみたいと思います!
これからも、Going your way

■大変興味深いお話でした。
どうして?なんで?そうなの?そうだったんだ!と気持ちがいっぱい揺さぶられ楽しい時間でした。
どれだけ勉強されたのだろうと知識の深さにも感動しました。

■伊川さんを十代から(赤目自然農塾)知っているので今の活躍を
聞くことが出来、共に進むことを喜んでいます。ありがとうございました。

■たかがお茶、されどお茶、お茶は奥が深いと思いました。日本人の伝統、
暮らしの中にお茶の文化はどこかに生きづいていて、
我々の身体の中のどこかにしみついているのだと思いました。

■大きく豊かなビジョンの元で、農家をすることが夢のようです。
自分の仕事と暮らしについて、具体的な示唆をいただきました。

■薬草の事業成功しますように。
薬草の勉強してできましたらお手伝いしたいです。

■ 伊川さんのお人柄がにじみ出る、包み込むようなお話をありがとうございました。
だれも何事も排除しない生き方、私たちも実践していきたいです。
本当にありがとうございました。

■お茶の話もよくわかりました。めざすものがはっきりしていて、すごいです。
多くの仲間を得て、世界の茶畑で平和をめざして下さい。

■本日は、ごちそうさまでした。個人的には和紅茶が一番おいしく感じられました。

毎日の生活の中で、安心して飲み続け、心も体も癒される
無農薬・自然栽培の「ゆっくりと茶リレーエッセイ」を連載しています。
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  私は、ゆっくりの店頭で「無農薬、自然栽培の大和茶です。」のパッケージを見るやピピッときました。
「これは、もしや」。お聞きすると、奈良県で青年がつくったお茶だといいます。製造者は、「健一農園」。
「やっぱり!」。思わずうれしくなりました。

私はこの健一農園のお茶を「また飲みたい」とずっと思っていたのです。

ちょうどその半年ほど前、大阪市内の雑貨屋で偶然出会ったのがそのお茶でした。
かわいいパッケージに惹かれて買ったのですが、飲んでみてびっくり。
「なにこのお茶!めちゃくちゃおいしい!!どうして?」。
すぐさま「健一農園」をインターネットで検索しました。

そしてまたびっくり。「自然農」の考え方を取り入れて栽培されたお茶でした。
「自然農」は、私が学生時代から活動している(一財)日本熊森協会でも八年前から始めており、
その理念を学んでいました。「肥料、農薬を使わない」、「草や虫を敵としない」、「生命のいとなみに沿う」など、
すべての生き物と共存する農です。人の生き方としても学ぶことの多い取り組みです。
しかし、それを実践し、自給自足はまだしも、市場のサイクルに乗せて維持するのは至難の業だと思っていました。

さらに驚いたことに、栽培しているのが、なんと私と歳の変わらない若きリーダーの健一さん。
自然農を学び始めたのは、一〇代の頃といいます。何がきっかけだったのでしょうか。
健一さんのセンスと行動力に感動し、興味がわきました。茶葉に詰まった製造者の手間と思いを感じ、
急にお茶がとても愛おしく大切な気持ちになり、まじまじと見つめていました。

店頭でそのお茶に再会したとき、取り扱うことを決めた豊能障害者労働センターさんのアンテナにも感動。
恐れ多くも「さすがです」とつぶやいていました。

私は、和紅茶、春の番茶、春のほうじ茶を飲みましたが、一番好きになったのは、春の番茶です。
煎じるより水出しが気に入りました。なんとも言えない味わいがありつつ、すっきりとしていて、夏にぴったりです。
これまでペットボトルのお茶に頼りがちでしたが、毎日職場に持っていく水筒が一本増えました。
再会の機会をくださった労センさんに感謝です。

兵庫県西宮市

安部 真理子

大地と共にある暮らし 無農薬自然栽培の大和茶

私たちが販売する「ゆっくりと茶」を栽培していただいている健一自然農園は、
奈良県北東部、標高200〜600メートルの日本のふるさとの原風景残る大和高原にあります。

無農薬・自然栽培による大和茶は、自然に逆らわず寄り添う形で育てられ、
土の力が素直に生きた、香り豊かなお茶です。

今回、労働センターの親睦旅行で健一自然農園を訪れ、お茶摘みから実際にお茶の葉になるまでの工程を教えていただくなかで、
その大変さを実感するとともに、お茶の葉を「いのちあるもの」として大切にし、
愛情を注いで作っておられる伊川健一さんの深いやさしさを垣間見ることができたような気がしました。


ゆっくりと茶リレーエッセイ

昨年秋からお届けしている「ゆっくりと茶」を愛飲してくださる方が、少しずつ増えてきました。

毎日の生活の中で、安心して飲み続け、心も体も癒される無農薬・自然栽培のお茶の魅力を
共に味わっていただける「お茶飲み仲間」がひとりでも増えることを願って、
「ゆっくりと茶リレーエッセイ」を連載していきます。


豊能障害者労働センターの皆さん、ご支援の皆さんのご活躍、
しかも大変な状況の中でのご奮闘にふだんから敬服をしています。

私は昨年7月、胸が痛くなり、糖尿病でかかりつけのお医者さんに診てもらったところ
「心筋梗塞」ということで緊急入院しました(心筋梗塞は糖尿病合併症の代表的なひとつです)。

入院中に姉から「水出し番茶が糖尿病によい」と持ってきてもらい、
さらにセンターに勤めている連れ合いが健一自然農園の伊川健一さんから
「秋番茶より春番茶がいい」と教えてもらって、この大和茶を飲むようになりました。
しかも、これは無農薬というぜいたくなものです。

飲み始めてからふた月近くたった9月の血糖値検査(糖尿病の)が
それまで「HbA1c」( ヘモグロビン・エイワンシー) 数値が6.7 とか6.9%あたりで
頑固に下がらなかったものが6.3 とか6.4%にはっきり下がりました。

検査の前から、自分でも何か「スカッ」としたような気分がしていて、
「好転しているのでは」という感覚が何となくありました。
その後、少しゆだんをして(甘いものにけっこう手を出して)やや上がった時もありますが、
以前とはくらべものにならない安定した状態が続いています。

もう一つ、いいことがあります。便秘ぎみの状態がこの飲茶で解決です。
びろうな話ですみませんが、飲茶がとだえると、また戻ったりします。

腎臓の値(クレアチン)が以前からややよくないと言われていたのですが、
おかげさまで多少高くても高どまりした状態なのでOK だそうです。

今ではこの茶を一番うまく感じます。メーカーの茶のように変なあと味が全然ないのもうれしいです。
たまにやむなくペットボトルの茶を買う時もあるけど、まずくてひと口ふた口飲んだら終わりですね。

私は箕面市のわずかに残る里山を散歩することを何よりの趣味としていますが、
伊川さんの「小さな里山から世界の視野を持つこと」「七世代先をイメージすること」等(「積木」251 号)
という大きな世界観、自然観を持たれている姿勢に感服をいたします。
そして、そのお茶が私たちの健康に大変寄与してくれるということに心から感謝をいたします。

箕面市粟生間谷西 恩地 庸之(72 歳)


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