想いを伝えるために...くるりん リニューアル」

 

  阪急石橋駅から箕面駅までの4kmを結ぶ阪急箕面線。途中の停車駅は、桜井と牧落の2駅。所要時間はわずか6分、つかの間のレイルウェイ。箕面は知る人ぞ知る観光シティーじゃ。ランドマークの大滝は四季を通じて行楽客が途切れることはない。大滝は日本の宝、世界の宝、トレジャー・シティー箕面の大滝っ!「くちびるツンととがらせてぇ〜」、おっとこれは大滝詠一、とんだ滝ちがいじゃった。


  さて今回は、別れの気配をポケットに隠して、もみじ天ぷら食べながらトレジャーハンティングへとご案内しよう。向かうは終着箕面のひと駅手前の牧落駅。駅そば徒歩2分の好立地にあるリサイクルショップ「くるりん」は、お宝がいっぱいじゃ。

 「くるりん」は、1995年、豊能障害者労働センター(以下、労セン)がリサイクルショップとしてオープンした第1号の店じゃ。「くるりっと商品がまわるように!」という願いを込めてのオープン。高級ブランド品の数々、しかも値段は格安とあって近所でも評判の店となる。

 23年前の当時は、まだリサイクルショップなどほとんどなく、古物商としての営業が大半じゃった。そのなかで「くるりん」は、ブランドものを扱うブティックをめざした。「百貨店にも負けない店にしよう!」それがスタッフ間の合い言葉となり、必ず繁盛させるという覚悟が芽生えた。オープンから「くるりん」の店長を務めるKさんもそのひとり。Kさんは、2009年、労センの機関誌「積木」でこう語っている。

 

            2009年7月10日(積木No.210) 「くるりん」K店長

 

  『障害者が働いてお金を得てそれをもとに生活している姿を応援してもらいたいのです。障害者が何もできないのではなく、皆さんと同じように「社会」に出て活き活きしている姿を見てもらいたいのです。皆さんの応援によって私たちは一歩前進することができるのです。』

 

 寄稿から9年を経たKさんに、今回ワシは、あえて「くるりん」の課題を問うてみた。Kさんは少し言いにくそうに、しかし言葉をえらびながら答えてくれた。
 「『あんたら無料(タダ)でもらったもんにようこんな(高い)値えつけて売るな…』と、たまに言われることがあるんですわ」と。Kさんはリサイクルショップの店長として、ごく少数ながらも「タダのものに値段をつけて売るなんて」という批判を真摯に受け止め、厳しい現実と向き合ってきたのだった。実は以前、リサイクル担当スタッフのTさんからも同じ話を聞いていたのでワシはさほど驚きはしなかったのじゃ。ワシ自身、労センでバイトを始めた頃、1年ほどリサイクル品の回収を経験した。週に1度リサイクル品回収のため提供者の家を訪問しありがたく品物を受け取って帰るのが日課となった。

「長年大切にしてきた高価なものだから…」と、提供者から思い入れたっぷりの話を聞き、「はい、大切に売らせていただきます。」と、品物を受け取った時、ワシはいつも感じていた。「ほんまにええもんなんや、くれぐれも二束三文などでは売ってくれるなよ!」という持ち主の親心にも似た熱い厚いメッセージを。

品物を提供する人とそれを買う人。立場の違いでその値段への感じ方は違ってくるとワシは思う。リサイクル担当者の思いも同じはずじゃ。人々の想いを反映できる、その品物にふさわしい値段をつける。それが安いか高いかは買ってくださる方に判断していただくしか今のところ道はないのかもしれぬ。

 

 

 四半世紀、店長として「くるりん」とともに歩んできたKさん。Kさんの『今以上に明るく入りやすい店になる事を目指したい』という願いを込めた大リニューアルが、去る8月9日、10日に行われた。

 

 

◆お盆休み前の2日間。店内のリニューアル作業が急ピッチで進む「くるりん」。

 

 23年もの時間を経れば店内も古びてくる。ペンキははげ落ち床も黒ずむ。それは人も同じことじゃ。ワシを見てみい、老いさらばえて朽ち果て悪臭を放ち、いささかひがみっぽくもなる。あたかも便所のように。あるいは長年の酷使に耐えきれず表面がどす黒く垢に染まったレジカウンターのように。身も心も衰えること甚だしい。悲しい限りじゃ。労センのスタッフは、そんなワシを尻目にリニューアルに邁進してくれた。

 

 

Before  ⇒   After  レジカウンターもご覧の通り


なんといってもレジカウンターはくたびれていた。が、しかしである。見よ、この大変身。店内すべてが明るくなったと錯覚するほどレジカウンターはまぶしい。特に天板は神々しい。この板を見つけだすのには苦労した。探してきたのはワシじゃから。側面は、ブー・フー・ウーでお馴染み、三匹の子ブタの家をほうふつとさせるおとぎ話チックにまとめてみた。

なんとも言えぬ複雑なニオイに満ちていた便所は、すみずみまで洗い拭き清められ、床には防水マット、タイルの壁は、ブー・フー・ウー仕様。レジカウンターで余ったシートを有効利用させていただいた。

 

 

Before  ⇒  After 床と壁を貼り替え便器もピッカピカ


 店内やトイレは見違えるような輝きをとりもどした。レジカウンターも見違える。

 「くるりん」は、これからもK店長を先頭に、地域の人々へ掘り出しモノ発見の喜びを提供し続けていくに違いない。

 

 閑静な住宅街の一角で産声をあげはや23年。これからも多くの人々に愛され、地域のショップであり続けるための大改造にも大成功!とは言っても、別にワシがリニューアルをしたわけやない。ワシはしがないアルバイトじゃ。専従のスタッフさんに言われるままにペンキを買いに走ったり、レジカウンターの天板を痛い腰をかばいつつひとりきりで運んだだけのこと。どうせワシはただのパシリに過ぎぬおいぼれじゃ…トホホのホじゃ。

           営業日時 月〜土 10:30〜18:00(日祝休業)
           電話番号  072-724-9543
           〒562-0042大阪府箕面市百楽荘1-2-7-103ハイツ弥生


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