カタやんのとよのマル秘情報ファイル No.13

奇跡の結晶

 

 今年も夏がやってきた 、イェイ!

 夏といえば、お盆じゃ。お盆といえば墓参り。逝きし人を偲び、憂き世の非情を噛みしめる。ああ、ワシもお盆が切ない齢となった。長いようで人生とは短いものじゃ。

 短いといえば、豊能障害者労働センター(以下、とよの労セン)じゃ。ワシが、とよの労センでアルバイトを始めてはや3年。光陰矢のごとし。月日の経つのは早いもんじゃ。3年などあっという間じゃった。実に短い。よくぞクビにならず、今日までやってこれたものじゃ。偉いぞカタやん、あっぱれカタやん。身体のあちこちガタがきだした老体に、わが手でムチ打ちポジティブシンキング。咳をしてもひとり…か。切ない。


 とは言うものの、この3年間は確かに有意義ではあった。とりわけ印象に残るのは、はちみつお茶せっけん『かがやく』の誕生じゃ。構想8年、実際に製作に着手してからは丸2年。ワシにとっては、人生最初にして最後のメモワールじゃった。生きた証。偶然の連続の末に導かれた奇跡の結晶、それが、はちみつお茶せっけん『かがやく』なのである。

ワシは、この石けんを、4月から使い始めてすでに6個、使いきった。月に1個半のペース。朝晩2回のバスタイム。胴体はもちろん顔も頭もすみずみまで洗い磨く。あの瞬間が待ち遠しくてたまらんぞ。身も心も全身が洗われるような気分じゃ。ま、実際洗っとるわけだから、まんまと言えばまんまじゃが。

 はちみつお茶せっけん『かがやく』。洗いあがりがはスッキリさわやかなのに、汗がひくとあら不思議、しっとりもっちりするから驚き桃の木じゃ。ワシが思うに、これは高品質な生はちみつと、無農薬・自然栽培茶の底力のおかげ。さらにティーオイルのウルトラ・パワーのなせる業にほかならない。これはもちろんワシ個人の感想じゃ。

この石けんを使った人からのうれしい感想もたくさんいただいておるから、さっそく、Yさんという40歳代の女性から送られた印象深いコメントを紹介させていただこう。

 Yさんは、オーディオエンジニア、音の専門家じゃ。タレントがママチャリに乗ってぶらり旅をするという、ありがちなバラエティ番組の仕事で知り合った。2度ほどスタジオで会った半年足らずのだけの薄っぺらいつきあいじゃったが、フェイスブックでこれまた形式的な友だちにしてもろうた。その後ちょくちょくフェイスブックを通して、近況なども聞き及んでおった。運がよければ年に1〜2度、いいね!  をし合う程度の他人行儀な関係だったのじゃが、今年の5月末、ワシが『かがやく』のことをフェイスブックで紹介したところ、Yさんが唐突に『買いたい』とメッセージを送ってくれたのじゃ。やったね!


 さっそく石けんを試してくれたYさんは、その翌日、自分のフェイスブックで以下のような感想を語ってくれた。

 


 以下、Yさんのフェイスブックより抜粋させていただく

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ボディーソープより石鹸派です。ボディーソープは何かカサつくのよね。物によるだろうけど。

「はちみつお茶せっけん かがやく」。ネーミングにオシャレ感はない(笑)

奈良で無農薬・自然栽培された緑茶と、なかなか採れない茶実油に、奈良の高級生はちみつ、「大和の雫」をブレンドして、大阪にある「桶谷石鹸」の桶谷さんが昔ながらの釜炊き製法にこだわって作っているらしい。桶谷さん、ザ・職人。

一切の合成化合物を使用せず、天然の素材と対話しながら作ってるって。
「素材を生かし切らないとせっけんに叱られます!」by.
桶谷さん

もう桶谷さんが天然素材。

いや、うんちくはどうでもいい。使い心地がどうかということ。

今日初めて使ってみた。洗いあがりにしっとり感あり。匂いは特になし。

髪も洗ってみた。石鹸1個で体全部洗えたら、お風呂場すっきりするし(笑)

泡立ちよし。泡を流すときシャンプーリンスのぬるぬる感がないので手触りがキシム感じになるが、タオルドライしたあとは全くキシム感じなくしっとり柔らかい感じ。
いいかも!

せっけんは1個450円。3個だと1200円。しかも税込。べらぼうに高いわけじゃない。

気になったら試して見て。

 

 

 

 あれから3週間。Yさんからうれしい第2報も届いたぞ。

 

石鹸、私の肌にいいみたいです。
部分的に乾燥して、かいてかいて、色素沈着して、クリーム塗ってもカサカサで治らなかったところ、大分きれいに普通に戻ってきました

 

 おお、それはなによりじゃ。一人ひとりの肌にそれぞれのいいことがありますように。

 

 が、しかし、なにぶんこじんまりと口コミに頼っての石けん販売のため、売り上げもスローモーション映像を見ているようで、おまけに価格が1個400円。はちみつ石けん売るよりはちみつそのものを売る方が利益が大きい、という途方もなくお人よしの石けん販売じゃ。

 ならば、なぜゆえにそこまでワシが石けんに入れ込むのか?

 その理由は2年前にさかのぼる。とよの労センのSさんから初めてオリジナル石けんの開発計画を聞かされたとき、まっさきにワシがイメージしたのは、未来のとよの労センで働く障害者スタッフの姿じゃった。

ワシには、こんな情景が目に浮かんだ。15年後の事業所には、石けんの注文が押し寄せておる。それを日々一所懸命、受け付け、発送していく障害者スタッフ。やがて月末には、そこそこの給料に反映されていく。それは決して、5,000円とか10,000円といった、雀の涙のような工賃ではない、ちゃんと一ヶ月働いた証しとしての堂々たる報酬じゃ。

 固形石けんは、サイズも重さもコンパクト。障害者が取り組む作業には実に適した、もっとも現実的な商品といえる。洗浄力と保湿力のせめぎ合いの中、たどり着いた終着点が、せっけん『かがやく』じゃ。お茶と生はちみつパワーが高い完成度でひとつに結実したことが、ワシは心底うれしいんじゃ。希代の石けん職人、桶谷正廣氏と知り合えたことも大きな財産。一生のうちそう何度もない貴い出会いに恵まれた幸運には感謝の言葉しかない。まさに奇跡の結晶。みなさんも是非、『かがやく』で、至福のバスタイムをご堪能いただきたい。心より数奇な出会いに感謝しつつ。

 

 

 

 

カタやんのとよのマル秘情報ファイル No.12
はちみつお茶せっけん「かがやく」

夏が近づくと、ワシはがぜん石けんが恋しくなるんじゃ。そのわけは、ワシが汗っかきだからじゃ。汗をかいたあとは思いっきり泡まみれになって体全体をすみからすみまできっぱり洗い清めたい。それがワシの夏イチの快感なんじゃ。
ワシは、豊能障害者労働センター(以下、とよの労セン)でナンバー1の汗っかきと言っても、決して過言ではない。なぜなら、ワシは1日に平均、3〜4リットルの水分を取る。水の飲み方が半端ないんじゃ。水といっても、そのほとんどはお茶である。しかも無農薬・自然栽培のゆっくりと茶。たまにコーヒーを飲まぬでもないが…。飲むときは、1回1リットル程度。ワシのティータイムは、リットル単位じゃ。以前は、本場中国の濃黒ウーロン茶に、インドやスリランカ産の紅茶を好んでがぶ飲みしておったが、無農薬・自然栽培茶を知ってからというもの、栽培過程がよくわからぬお茶を飲むのが不安になり始めた。心の奥の片隅に芽ばえたささやかな気づき。無農薬・自然栽培茶に魅かれるいちばんの理由、それは、素朴さじゃ。素朴は強いぞ。飲んでも飲んでも飽きない芯からのうまさがある、みなさんもぜひ一度飲んでみそ。
かくいうワシ自身も、人間としてはかなり素朴な部類に属していると思うのじゃが、しかしながら、素朴であるにもかかわらず、誰からも慕われぬ、ひとりっきりのさびしい人生じゃ。きっとワシは周囲の人々から退屈な男と思われているのじゃろう。心折れる日々。はあ、孤独じゃ…

 

いかん、気を取り直そう。誰からも愛されぬワシじゃが、ワシは平気じゃ。なぜならワシにはこよなく愛するものがあるからのう。

 それは、固形石けん!じゃ。ゆえにわが家の風呂場には、お気に入りの固形石けんが常時4種類以上は、買いそろえてある。これらの石けんが、比較的最近までラグジュアリーなバスタイムを演出してくれておったのじゃ。

  左端がはちみつお茶せっけん「かがやく」

 

そもそも、なぜ固形石けんがいいのか?
考えてもみよ、ポンプ式の液体ソープ。押すだけでニョロニョロ、ピュッピュッと石けん液が飛び出してくるなんて、まったくもって軟弱極まりなしじゃ。つまらぬ。実につまらぬ。

「そこが便利なんやないの、泡立ちもめっちゃいいし…」という最近、巷間、テレビCMに毒された一般大衆の民意。まったくわかっておらぬ、なにもわかってはおらぬぞ、みなの衆。
考えてもみよ、液体ソープの泡立ちがよいのはなぜか?それは泡立ちを良くする化学物質が入っておるからじゃろう。
さらに、いつ使ってもピュッピュッとドロッとした石けんが飛び出すのはなぜか?
考えてもみよ。細い管のなかで、石けん成分が濃縮し、あるいは凝固し、あたかも便秘症状のごとく、かちんかちんに詰まってしまっても全然おかしくないはずなのに詰まらないのは、詰まらないようにするための化学物質が混ぜてあるからじゃろうが。そんな化学物質にまみれたバスタイムなど糞喰らえ。

 

どっぷりと固形石けんライフに溺れる孤独なワシの楽しみ…。

夜のとばりが降り、深い深い夜のしじまにつつまれる頃、べっとり汗をかいたワシの体をやさしく包みこむ石けん選びほど心おどる時はない。石けんの香りに酔いしれて洗浄という名の泡パワーに全身くまなく泡まみれ。その心地よさこそが、お風呂の醍醐味じゃと、ワシはこれまで信じて疑わなかった。

 

ところがじゃ、青天の霹靂。ところがじゃ、青天の霹靂。今年5月、ある出会いが、ワシの固形石けんライフを一変させた。この写真、とよの労センが、大阪市城東区で匠の技を今に伝える伝説の石けん職人、桶谷正廣さんに依頼して、試作すること6回、2年がかりで完成させた「はちみつお茶せっけん『かがやく』」にワシの素肌はわしづかみにされたのじゃ。

 

緑茶の殺菌・洗浄効果と、はちみつのしっとり感。さらに茶実油(ティーオイル)がやさしく素肌を保護してくれる驚きの石けん。化学合成された添加物はいっさい使わず、ゆえに石けん使用後の汚水は24時間で水中の微生物により分解され、自然環境にも深く配慮した石けん 2019年5月に発売されたばかりのこの石けんを使ったとき、ワシの石けんライフに新たな1ページが加わった。そもそもワシにとって石けんとは、その時々の気分に合わせて使うものじゃとずっと思い込んできた。石けんは嗜好品であると。ところが、この「かがやく」はぜんぜん違った。
真っ向勝負で、洗った人の素肌を虜にする。洗った直後は、さっぱりスッキリ。ぞくぞくするほど気持ちがいいのに、風呂を出て汗の引いたその素肌がなんとも湿っとりしていると、はじめて気づくのじゃ。しかも決してべたつかず、保湿力は続くよいつまでも。
ワシは、石けん「かがやく」販売のまわし者じゃが、決してまわし者だから言うのではない。その道20年の石けんウオッチャー、熱烈石けん愛好家、自称石けん博士が言うておる。
釜炊きの固形石けんは硬い。石けんは硬いほうがいい。
「硬さはナイスガイの魅力である。魅力のないカタブツは孤独じゃ(涙)」byカタやん。

 

以来、ワシは、

体も顔も頭髪も「かがやく」で洗わなければ、すっきりできない人間になってしもた。正真正銘の釜炊き枠練りの化学物質無添加の石けんぞ。この石けんには、自然栽培緑茶と、完熟生はちみつ、そして、ティーオイル(茶実油)の3種類が石けん素地に混ぜられている。しかし、洗浄と保湿、相反するふたつの働きがいくつもの偶然から実を結んだ完全オリジナルのクラフトマン・ソープ、それが「はちみつお茶せっけん『かがやく』」じゃ。

さて気になるお値段は?なんと3個セットで1,200円。1個あたり、消費税込み400円!という大出血サービス価格じゃ。よそ様の石けんと比べても品質では決して引けをとらぬ。いや品質は断然いい、値段はめちゃ安、コスパ抜群、洗顔用にも、お風呂にも、なにより洗髪にもおすすめじゃ。

なにを隠そう、20年前ワシは、某有名洗顔石けんのテレビショッピング番組のスタッフのひとりじゃった。今は孤独なフリーターじゃが、それゆえ石けんを語りだすとつい熱くなってしまう。
そんなワシが人生の終わりを目前に、とうとう心から人に勧めることの出来る石けんに出会うことができたこと、うれしい。本当にうれしい。みなの衆、さあ「かがやく」買って風呂場へ行こう!

カタやんのとよのマル秘情報ファイルNo.11

「耕心茶を語る」(後編)

 

 カタやんのとよのマル秘情報ファイル、今回は「耕心茶(こうしんちゃ)を語る」の後編じゃ。前編では、豊能障害者労働センター(以下、とよの労セン)の看板商品「ゆっくりと茶」、その中でもひときわ異彩を放つ耕心茶について熱く語った。

 「耕心茶」発売までの長い道のり、マクロビオティックのお茶として知る人ぞ知る、知らない人はぜんぜん知らない耕心茶への募る思いを激白させていただいた。

 今回も突っ走るぞ。そもそもこの耕心茶は、奈良県で自然農に取り組む「健一自然農園」が作っているお茶じゃ。耕心茶は、マクロビ(長寿法)の「三年番茶」を、伊川さんが独自の手法で収穫、焙煎を行い、三年間という歳月をかけ作りあげている。

 伊川さんの自然農は、奈良・大和高原の厳しい自然の中、土を耕さず、農薬や肥料も必要とせず、草や虫たちを敵としない、ただただゆっくりと『いのちの営み』にひたすら沿うというお茶作りじゃ。耕心茶の茶樹は、3年間、茶畑で育ち放題、伸び放題。この茶樹を幹ごと根本からバッサリ切り落とし、小枝や細い幹もいっさいがっさい粉砕しチップ状にして、薪火で丁寧に焙煎される。ゆえにその味わいは、甘く香ばしい。

3年間育てた茶樹の高さは2m超

 

細かく粉砕され薪火で焙煎

 

薪火焙煎がうまさの秘密

 

耕心茶の茶葉

 

「耕心茶」(無農薬・無肥料)

 

 耕心茶の代表的な効能は、からだを温めるというものじゃが、その背景には茶樹の刈り取りを冬期に行っていることと深く関係する。冬になるとお茶の木は、幹や枝葉に栄養をためていく。そこを狙って茶を刈り取る。冬の根菜が人の体を温めるのと同様、耕心  茶の幹や枝葉も心と体を温めるというわけじゃ。

 そんな伊川さんのお茶への想いが、2018年12月、産経新聞夕刊に連載された(2018年12月10日〜14日)。

 その骨子は、 大和高原の耕作放棄地で自然栽培を行っていること。畑の土は3年〜5年間放置すると農薬の影響が徐々に消え、無農薬栽培にふさわしい土となる。さらに肥料を入れず、余分な有機物を外から持ち込まないゆるやかなお茶づくりをめざす。

◆冬の刈り取り作業が中心の「耕心茶」(三年晩茶)は、冬季に仕事の無くなるお茶作りに、一年を通した仕事を生みだし、若者が都会へ流出するのを防ぎ、過疎の地域を働く場所にする。

産経新聞より

 

 伊川さんは、「耕さず、農薬、肥料も必要とせず、草や虫たちを敵としない。ただゆっくりと、いのちの営みにひたすら沿う」というお茶作りを続けている。それは、ありのままの個性を大切にともに支え合って生きるとよの労センの働き方ともピタリと一致する。

 それゆえとよの労センは、耕心茶以外にも、伊川さんが作ったお茶をゆっくりと茶というブランドで数多く販売させていただいておる。ご覧のとおりじゃ。

ゆっくりと茶 各760円

 

 ゆっくりと茶は、今のところ8銘柄。煎茶、ほうじ茶、春の番茶に春のほうじ茶。さらに玄米茶、和紅茶、烏龍茶、そして耕心茶じゃ。

 そんな素敵なお茶をとよの労センは、各760円の統一料金で販売しておるぞ。

このお茶事業において障害者スタッフたちは、形や大きさが違う茶袋にオリジナルのラベルを一枚一枚ていねいに手貼りする。誰がやっても同じ場所に正確にへラベルを貼ることのできるプラスチック製のスケールを開発することで、障害者スタッフの完成度の高い作業を可能にした。が、しかし、玄米茶だけは健一自然農園が販売する既存のパッケージで販売しておる。いまだオリジナルラベルがないのは、玄米茶の売上げがいまひとつ伸び悩んでおるからなのじゃが、ワシとしては一日もはやく玄米茶のとよの労セン、オリジナルバージョンを拝んでみたい。そのためにもみなさんのご協力を切にお願いする次第じゃ、よろしくお頼み申す。

 今はただ、これらのお茶をひとりでも多くの方々に飲んでもらい、自然農の根っこにある生き方を知ってもらいたい、感じてもらいたいと思うのじゃ。

 それは、飲めばわかる。わからなければ、また飲む。飲めばわかる。飲まなければ永遠にわからない。太陽と風、雨と土、鳥や虫たち。大きな自然が育てたお茶があることを。

I Love 耕心茶120g 760円

 

 マクロビオティック(長寿法・通称マクロビ)の考え方に基づく身体が芯からあたたまるという陽性の飲み物、「三年番茶」を、とよの労センが「耕心茶」と名づけて絶賛販売中。

 詳しくは、ファイル No.10もご参照くだされたし。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

ブログ カタやんのとよのマル秘情報ファイル No.10

「耕心茶を語る」(前編)

 

 今年最初の「とよのマル秘情報ファイル」は、新しき年の始まりにふさわしく、この言葉から始めさせていただこう。「あけましておめでとう。」「ハッピー・ニュー・イヤー!」「フローレス・ノイエス・ヤール!」「ヘリ・ザ・ムワカ・ムピャ!」「ボナネ!」…
 名も無きアルバイトに過ぎぬワシが、「豊能障害者労働センター」(以下、とよの労セン)で3回目の正月を迎えることができたことは、ひとえにワシの人徳によるものじゃろう。その実つい、ああでもない、こうでもないとつべこべ抜かし、うっとうしいヤツや、めんどくさいヤツじゃ、うざいっジジイめ!と専従スタッフから事あるごとに疎まれて、かのムンクの名画「叫び」の如く、耳ふさぎ、くちびるツンととがらせて、ひたすら耐え抜いたワシ。石の上にも三年じゃ。感慨ひとしお、じんとくる。さあ今年も、舌ぽう鋭く、狙いすました視覚・嗅覚・錯覚でガンガン攻めまくり、とよの労センに大波乱を巻き起こしたるぞい!以上、年頭挨拶おわり。
 さっそく本題じゃ。「とよのマル秘情報ファイル10」、今回はお茶大好きオヤジ、カタやんが「耕心茶を語る」の巻。2年にわたる潜入取材の末、ついにつかんだ衝撃の事実を暴露しよう。
が、その前に、とよの労センのオリジナルブランド、「ゆっくりと茶」について手短に説明させていただこう。そもそも「ゆっくりと茶」とは、5年前にとよの労センが販売を始めたお茶のことじゃ。なぜ、とよの労センが、お茶の販売を始めたか。そこには、障害者と健常者がともに働き、生き抜くための戦略があった。果たしてその戦略とは。
 1年を通して注文が途絶えない商品を選ぶ。軽くてコンパクトな形状で梱包や発送が簡単なもの。そんな商品があれば、きっと障害者と健常者が一緒に作業できる。」
そんな商品がお茶なのである。
続いては、「特徴あるお茶を見つけ出すこと。産地はどこ?いったいどんなお茶を売りたいのか?」
その答えは、「人に優しく自然にも優しいもの。無農薬であることは必須条件。誰もが知っていて、どこでも買えるというようなありふれたお茶ではなく、しかし、品質は抜群にいい。」
ベテランスタッフSさんによると、初め日本一の茶処、静岡のお茶を候補に考えたらしい。しかし出来ることなら、地元関西のお茶にしたいと欲をかいたものだから、お茶探しは迷走する。関西の銘茶といえば京都の宇治茶や滋賀の朝宮茶、少し遠方だが三重の伊勢茶も有力候補じゃった。新規に参入する以上、なによりもおいしいお茶でなくてはならぬ。もちろん特徴があり個性にあふれ、魅力バリバリのお茶でありたい。値段も手頃で、できることなら農薬は控えめ、肥料も化学肥料よりは有機肥料が望ましい…と、そんなお茶が簡単に見つかるはずもなく、なんと1年、2年と無情に時は過ぎ去っていった。
そんなある日、途方に暮れたSさんが、気まぐれに、たまたま偶然インターネットでヒットしたのが「人気の茶処ランキング」。なんと奈良県がベスト5だったか、ベスト10だったかにランクインしておった。
「奈良県か、それええやん。」Sさんは思った。そこで手あたりしだいに奈良のお茶を検索したSさんじゃが、やはり心ときめくお茶には出会えなかった。
「そうや、確か奈良の取引先がオリジナルのお茶を販売してはったわ。ひょっとして、もしかすると、そこに聞いたら糸口が見つかるかもしれへん…」。ダメもとでSさんは、取引先に問い合わせてみた。
ビンゴ!とよの労センの取引先が扱っていたお茶は、なんと無農薬。しかも化学肥料はもちろん有機肥料さえ使用しない自然栽培のお茶じゃった。
「自然栽培?それってどんなお茶?そもそも健一自然農園って、なんやのん???」
 さっそくSさんは、健一自然農園のホームページを開き、すみずみにまで目を通す。
「ここイケるんちゃう…」Sさんは思った。農園の代表者、伊川健一さんの若年ながら可能性に満ちた生き方に賭けてみようと決めた。人も鳥も虫も自然の中の一員であるという考え方から生まれるお茶。とよの労センの自然志向の考え方ともピタリと一致した。すぐに商品を買い求め、味を確かてみる。
 「イケる。」 2014年7月、ついに、とよの労センは、健一自然農園の春のほうじ茶と和紅茶ティーバッグの販売を始めた。お茶販売の構想から4年の歳月が流れていた。

 

 さらに2年後の2016年4月、今回のテーマ、「耕心茶」を発売。「耕心茶」は、煎茶、ほうじ茶、番茶など、だれもが知る日本茶とは一線を画しつつも、知る人ぞ知る謎のお茶として人気を博している。

 

 ゆっくりと茶のラインナップは、煎茶、ほうじ茶、春の番茶、和紅茶、そして、耕心茶の5種類。その中で、なぜ「耕心茶」なのか?その理由は、茶葉にある。

 写真A「耕心茶」(無農薬無肥料)

 

 この写真が、「耕心茶」の茶葉。茶葉というよりも、まるで木材チップじゃな。小枝や粉砕された幹の間に辛うじて茶葉が紛れておる。お茶と呼ぶにはあまりに見た目は漢方薬っぽい。あたかも布袋に詰めて煎じ薬用の土瓶でぐつぐつ煮込むイメージ。
実はこの「耕心茶」、もともとはどんなお茶かというと、健康で長生きするという意味のギリシャ語から生まれたマクロビオティック(長寿法・通称マクロビ)の考え方に基づくお茶である。マクロビ関係者は、このお茶を「三年番茶」と呼び、体を温める効果のある「陽性の飲み物」としている。製法に特徴があり、3年間育てた茶樹を幹ごと刈取り焙煎。さらに熟成させて完成させる。たいへん大雑把な言い方が許されるなら、「三年番茶」は、3年間、手間ひまかけたほうじ茶の大親分みたいなお茶と考えてもらうと理解していたがけるだろうか。身体を温めてくれるということで、女性の間では絶大な人気を博しておるそうじゃ。
 この「三年番茶」にヒントを得た伊川さんが、独自の製法で商品化したのが「三年晩茶」じゃ。その「三年晩茶」をとよの労センは、「耕心茶」という商品名で販売させてもらっておる。
ワシはこの「三年晩茶」=「耕心茶」が大好きじゃ。甘美なる魅力が、このお茶にはある。つまり「耕心茶」の本質は、愛なのじゃ。LOVEじゃ。♪愛、燦々と、この身に落ちて〜。
そもそも三年晩茶の頭文字の三という数字からしてパワーのかたまりじゃ。3と言えば、大ヒット曲「愛燦々」のサン。「愛燦々」の歌は、現在も日本歌謡界に燦然と輝き、絶賛されている。絶賛の賛もまた、サン(3)じゃ。サンのパワーは日本国内だけにとどまらぬぞ。地球の裏側、ブラジル。愛と情熱の踊り、サンバのサン。全世界で1年1度訪れるハッピークリスマス。やってくるのはサンタクロース。こちらもサン(3)。
 3のパワーを証明するものは他にもある。御三家のサンじゃ。80年代アイドル御三家、松田聖子さん、中森明菜さん、小泉今日子さん。この3人、いずれ劣らぬパワーの固まりじゃ。他にも三種の神器のサン。三三九度のサン。オリンピックのメダルの数も金銀銅の3つだけ。実に3には絶大なるパワーが秘められておる。
しかし、最強の3は、やはりこの数字じゃろう。背番号3、ミスタージャイアンツ、長嶋茂雄さんじゃ。地球上にこれ以上のパワーが存在するだろうか?
 ゆえに、三年晩茶(「耕心茶」)も、決して侮れぬ3のつくお茶ということで、この続きは後編のお楽しみじゃ。

 

次回予告
 次回は、三年晩茶の「耕心茶」のパワーの秘密と、お茶に込められた生産者、伊川健一さんの覚悟。さらに、そのお茶に魅せられたとよの労セン、それぞれの想いをご紹介しよう。ご期待ください。
 ちなみに、「耕心茶」の茶木は、3年間栽培され、薪火で焙煎される。その味は、淡麗甘口じゃ。

 

 3年間育てた茶木高さは2mを超す   木製チップのように粉砕され薪火で焙煎される

 

 

   薪火焙煎がうまさの秘密             We Love 耕心茶120g 760円

カタやんのとよのマル秘情報ファイル No.9

「そしてワシは途方に暮れる...茶味礼賛 第4煎   

 この夏ワシは、春の番茶の水出し一辺倒じゃった。きっかけは実にささいなことで、確かあれは7月末頃のことじゃった。
クソ暑い悪夢のような夏が始まろうとしていた。ワシは来るべき酷暑の季節にそなえ、ほうじ茶に煎茶や和紅茶と、夏を乗り切る2018年夏のお茶を探し求めておったんじゃがこれというのが見つからない。どのお茶もワシの心ぽっかり空いた穴を埋めることはできんかった。
   ワシのガラスのハートにぽっかりあいた穴。それはもちろん6月に大阪北部を襲った大地震。阪神淡路の巨大地震を体験したワシは、まさか2度までもうんざりするような災厄に見舞われるとは思ってもいなかった。うかつじゃったと悔やんだところであとのまつりじゃ、どうにもならぬ。ワシの部屋は、ワシの腰あたりまで崩れた本で埋め尽くされ、机の上にもうずたかく本は押し寄せた。そしてワシは途方にくれた。今ワシは、本に埋もれながらも九死に一生を得たノートパソコンでこのブログを書いておる。

 

  思い返せば23年前、総崩れした本の山の前でワシは決意したのではなかったか。「もう2度と恋などしない」と…。本に恋し紙の海に溺れる愚とはキッパリ縁を切ったはずじゃった。にもかかわらず、性懲りもなくワシはふたたび本に埋もれた部屋の前で立ちつくし、そしてワシは途方にくれる。
 この日以来、欠かさず飲んでいたゆっくりと茶が、何を飲んでも、どんな飲み方をしても以前のように美味しいとは思えなくなってしまった。それでもなんとか夏序盤の猛暑は、冷たい水出し煎茶で乗り切った。水出し煎茶の味わい深さについては、前々回のブログ#7「何も言えなくて、夏の煎茶」に詳しく書いておるからご参照いただきたい。
 が、そこまでじゃった。7月末にワシの心は折れた。日々、茶葉の量は増し、濃いお茶に傾倒していくが、いくらお茶を濃くしてもワシは満たされない。夏はまだこれからじゃという時にワシの心は折れた。濃い〜耕心茶で心に喝を入れてみようとしたが、健康茶の代名詞、お茶の中のお茶、お茶ワールドのホームラン王、耕心茶をもってしてもワシの心は癒せなかった。大阪北部地震でずたずたになったワシの心に必要なのは、ガツンとくる刺激じゃと、ワシは思いこんでしまっていった。
 そこで「ゆっくりとほうじ茶」をふだんはさっぱり甘みも楽しみながら飲んでおったのじゃが、この時だけはすこぶる濃い目にして深く煎じて飲んでみた。ガツッときて悪くはなかったが、なにかが足りない…
 さあ、こまった。どないしたらええんやろう?汗だくになりながら、崩れた本の山を整理していた休日の昼さがり、ワシはすべてが面倒くさくなって、なにもかもがどうでもよくなって、やけっぱちで春の番茶の茶葉をケチくさく、ほんのひとつまみだけボール茶こしに放り込み、2リットルのヤカンに入れた。なみなみと水を満たして。春の番茶は水出しにすると血糖値を抑える成分、ポリサッカライドが抽出されると注目のお茶であった。

   

 待つこと15分。グラスにそそぎひととき清涼を求める。用意したグラスは3種類。カップではなく断然グラス。夏はガラスの器じゃよ。200ccのコーヒーカップ、350ccのロンググラス、そして500ccのビアグラス。その日の気分でお好みの器を決めるのが、お茶大好きフリーター、ワシの流儀じゃ。この日は、ロングカクテルを飲みたい気分もあって、真ん中の350ccのグラスでイッキに水出し番茶を飲み干した。するとどうじゃじゃ。ワシがこれまで敬遠していた水出し番茶特有のナマっぽい(ナマなのだから当然じゃが)青臭さを感じることもなく、ほんのり甘く奥ゆかしい春の番茶が溶け出していた。ワシが思うにおいしいお茶の要因は、1、「いつもより茶葉を少なめにしたこと」。2、「酷暑の日々に水温も気温なみに上昇、なまぬるい水で茶を出ししたこと」が、疲れたワシの心をもみほぐす絶妙の味わいにつながったのではなかろうかい。

 

  もちろん、「ゆっくりと茶」が無農薬・自然栽培茶で、がぜん健康的であることや、とくに「春の番茶」は、茶樹を越冬させて翌年の春収穫することで大地と空間のエネルギーをがっぽり吸収しているといった超自然的恩恵など、ワシの心にプラシーボ的作用をもたらしたと言えなくもない。さらに、科学的な観点からも、水出しの番茶には、血糖値をおだやかにするポリサッカライドが含まれておるので、体調が改善するのも当然と言えば当然なのだが、今回ばかりは、すべてを超越した何かがワシに手を差し伸べていた。茶葉を少なくしたことで茶葉さんたちが頑張ってくれて、茶のおいしさを引きだしてくれたのかもしれぬ。茶葉のやさしさが、ゆっくりとワシを元気づけてくれたのじゃと思いたい。
8月に入ってからは、連日2リットルのヤカンで朝夜2回、水出し春番茶をつくり飲み続けた。このお茶のおかげでワシは、厳しい夏の後半を乗り切った。夏バテにやられがちな季節の変わり目、なぜか心沈む秋の憂いにも屈することなく、水出し番茶を心の友にどうにかこうにか生き抜いておる。ワシにとって春の番茶は単なるお茶、ではなくなった。同志というか、気心通じ合った心の友となった。
さあみなさんも、思いがけない出来事で心をすりむいてしまったら、少々淡いめ、春の番茶に癒されてみませんか。

 

  春の番茶 180g 760円


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